TREATMENTS

培養上清液治療

  • 培養上清液治療とは

    培養上清液治療は幹細胞を培養するときに生じる上清液を用いた治療法です。上清液のみを投与するため、幹細胞は含まれていません。しかし上清液には成長因子やサイトカインが多く含まれていると考えられており、炎症を抑えたり組織修復の効果が期待されています。上清液の幹細胞を培養する際に生じるため、幹細胞療法と同様に乳歯髄幹細胞培養上清液、脂肪由来、臍帯血由来、と上清液にも種類があります。自分の脂肪から得た幹細胞を培養するわけではなく、多くは他人の幹細胞を培養した上清液が用いられますが、細胞が含まれていないため自分自身の幹細胞培養上清液でなくても問題はありません。事前の検査などが不要であり、培養などもないことから非常に安価に再生医療を行うことができるのが特徴です。上清液では幹細胞療法とは異なり細胞数などはありませんが、上清液の作成方法により、含まれる成長因子の濃度が異なることが知られています。以上のような特徴から、関節への投与だけではなく点滴で全身へ投与したり、点鼻や吸入によって特定の部位に投与されるなど、様々な治療法が行われています。
  • 対象疾患

    • 関節(肩・肘・手・股・膝・足など)
    • 靭帯(肘内側側副靭帯損傷・前十字靭帯・膝内側側副靭帯など)
    • 腱(膝蓋腱・アキレス腱・足底腱膜など)
    • その他全身へ投与可能
  • こんな方にすすめたい

    • 治療しているけれど、なかなか症状が改善しない方
    • 手術が必要と言われたけれど、手術以外の方法を選びたい方
    • 非常に安価に気軽に再生医療を行いたい方
    • 質も金額も求める方
  • 当治療を
    受けられない方

    ※重篤な下記疾患、症状がある方はまずはご相談ください

    • ドーピング規定のある競技者
    • 18歳未満の方
  • 治療の流れ

    ※1日で関節内投与治療まで可能な治療法です

    ※他家細胞となりますが、細胞は含まれないセルフリー治療です

  • 注意事項
    (リスク・副作用)

    ※効果には個人差があり、変形が強い場合には効果が出辛いことがあります。

    基本的には細胞を含まない再生医療治療となりますので、副作用はPRPやASCに比べて出づらいと考えられています。但し、患者様の体質、状態などによっては稀に下記のような副作用が起きる可能性があります。
    ・各種アレルギー反応(掻痒感・発疹)
    ・過剰反応(頭痛・易刺激性)