TREATMENTS

ハイドロリリース

  • ハイドロリリースとは

    近年超音波診断装置(エコー)の技術発達により盛んになってきた手技です。エコーで身体の中の痛んでいたり動きの悪い部位を確認し、その周囲に薬液を注入します。薬液には生理食塩水を使用することが多いですが、神経の腫脹や炎症が強い場合には上清液を使用することもあります。薬液で硬くなってしまった筋膜を物理的に剥がしたり、炎症部位に対する鎮圧を目的としています。また神経が周りの組織に締め付けられている状態(絞扼)にも効果的です。以前は神経血管を避けることが難しかったですが、現在はエコーで実際の針の位置を確認しながら行うため、危険な組織を障害してしまう可能性は低いです。

    ※厳密にはハイドロリリース自体は再生医療ではありませんが、薬液として上清液を用いることがあるため、再生医療の項目に入れております。
  • 対象疾患

    • 関節(肩・肘・手・股・膝・足など)
    • 靭帯(肘内側側副靭帯損傷・前十字靭帯・膝内側側副靭帯など)
    • 腱(膝蓋腱・アキレス腱・足底腱膜など)
    • 手や腕のしびれ(尺骨神経など)
  • こんな方にすすめたい

    • ストレッチやマッサージでは改善に乏しい、しつこい肩こりや腰痛の方
    • 受傷後に可動域や柔軟性に違和感がある方
  • 当治療を
    受けられない方

    • 薬液を選択すればどなたでも受けられます。
  • 治療の流れ

    まずは診察を受けて頂き、適応を確認します。必要であれば受診当日に治療を開始することが出来ます。
    1-2週間あけて3回が1クールとなることが多いですが、状態により増減します。再生医療との組み合わせも良好であり、
    その場合は衝撃波を先に使用し、その後再生医療の注射を行います。

  • 注意事項
    (リスク・副作用)

    施行してすぐは疼痛がでる可能性があります。リスクは低いですが、神経血管のそばを針が通った際に傷つける可能性があります。