TREATMENTS

脂肪幹細胞治療(ASC)

  • 脂肪幹細胞治療(ASC)とは

    ASC(Adipose-derived Stem Cell)療法とはASC:脂肪由来幹細胞を用いた治療法のことです。細胞の中で様々な細胞に変化する多分化能を持つ細胞を幹細胞と呼びます。幹細胞は自己複製能を持っており、関節内の組織に作用することで炎症を抑えたり、組織の修復を促したりする治療法です。具体的には、ご本人のお腹や太腿などから脂肪を採取します。脂肪の中に含まれる幹細胞を抽出し、培養して幹細胞の数を増やした状態で関節などに投与します。幹細胞療法では脂肪由来以外に乳歯髄由来、臍帯血由来、骨髄由来、などいくつか種類があり、それぞれ特徴が異なると考えられています。また幹細胞治療では投与する幹細胞の数に違いがあります。含まれる幹細胞数が多いほうが効果もあると考えられますが、詳細については未だ分かっていない部分も多くあります。幹細胞療法では成長因子やサイトカインだけではなく、その大本となりうる幹細胞を実際に投与することで他の再生医療と同様に、損傷した組織を回復し、痛みを改善する効果があると期待されます。また、幹細胞療法を行うためには厚生労働省からの認定が必要となっており、定期報告も義務付けられているため、現在日本では限られた施設でのみ行うことができる治療法です。
  • 対象疾患

    • 関節(肩・肘・手・股・膝・足など)
  • こんな方にすすめたい

    • 治療しているけれど、なかなか症状が改善しない方
    • 手術が必要と言われたけれど、手術以外の方法を選びたい方
    • 自分の脂肪組織を用いて治療したい方
    • 再生医療での高い効果を期待したい方
  • 当治療を
    受けられない方

    ※重篤な下記疾患、症状がある方はまずはご相談ください

    • 感染症、リウマチ、皮膚疾患、免疫低下、凝固能異常(血が止まりづらい)、糖尿病
    • 以前同様の注射でアレルギー症状が出た方
  • 治療の流れ

    ※関節内投与治療まで6週間~要する治療法です。場合によっては複数回の通院が必要になります。

  • 注意事項
    (リスク・副作用)

    ※効果には個人差があり、変形が強い場合には効果が出辛いことがあります。

    投与後数日は注射部位のかゆみや違和感が現れますが、それらの症状は数日で落ちつきますので様子をみるようにしてください。自己細胞を用いているため、注入液による副作用の可能性は極めて低いと考えられておりますが、一般的な注射における合併症発生の可能性はございます。

    詳しくは対面にてご説明いたします。