加齢による関節の痛み

肩関節周囲炎

別名:凍結肩・四十肩・五十肩

様々な原因が考えられますが、炎症により肩の痛みや運動制限が発生します。原因を突き止め、適切な治療を行うことが必要です。

こんな症状はありませんか?

初期は疼痛がメインであり、疼痛のために腕を動かしづらくなり、そのうちに肩が拘縮し動かしづらくなります(凍結肩)

病態と原因について

その名の通り肩の周囲の痛みや炎症を指しますが、原因は様々です。

  • 例えば肩の筋肉に石灰が溜まる石灰性腱炎、構造上の異常や肩の筋肉の相互作用が上手く働かなくなることで引っかかりを感じるようになるインピンジメント症候群などがあり、広義には腱板損傷も含まれます。
  • 以前四十肩、五十肩と呼ばれていたものは少しずつ原因が解明されてきており、未だに明らかな原因がないまま肩関節の痛みと動かしづらさがあるものが肩関節周囲炎と呼ばれています。

当クリニックでできる治療方法

石灰性腱炎は疼痛部位に注射をすることで著しく効果が出ることが多くあります。(再生医療)
インピンジメント症候群は、注射で痛みをとりつつ、筋肉の連動性を取り戻してあげられるようなリハビリを行うことが重要になります(運動療法)。

凍結肩にはサイレントマニピュレーションという手技が有効です。
これは頸部にブロック注射を行なって痛みをとった状態で、固まっている関節包をストレッチさせるものです。その後リハビリで積極的な動作訓練を行うのが効果的です。
※骨粗鬆症や糖尿病の方にはサイレントマニピュレーションは施行できません。

注射に抵抗のある方は理学療法のみでも可能ですが、痛みがとれるまで時間がかかることが多くみられます。