2022.12.27
【連携施設】MTXACADEMYストレングスフィールドについて

MTXスポーツ・関節クリニックは、これまでアスリートの競技人生・身体的障害のある方の人生に長年向き合い、身体的な機能改善に取り組んできたMTX ACADEMYと提携し、医療と運動療法を組み合わせた複合施設型のクリニックです。
連携先のMTXACADEMYには、ストレングスフィールドがあり、”強化”をテーマにした空間で、マンツーマン指導でサポートを行います。
本コラムでは、連携施設のMTX ACADEMY ストレングスフィールドについて田邊トレーナーがご紹介します。
ストレングスフィールドの取り組み
ストレングスフィールドでは、身体の構造に沿いながらトレーニングを提供するというコンセプトでサポートをしており、
・競技のパフォーマンス向上・トレーニングの知識技術UPを目指す方
・フィジカルや怪我のリスクチェックなど健康な体づくりを目標としている方
・競技での怪我からの復帰や、腰痛など慢性的な痛みに対してのリハビリ目的の方
など幅広い方にご利用いただいている施設です。
最適なトレーニングとは
最適なトレーニングというのは一つではありません。
それは、一人一人の目的・年代・体つき・競技性などの違いがあるからです。
インターネットが普及した今、トレーニングの種目や、やり方の情報は誰でも簡単に入手できます。
しかし自分にとって何がベストなのか、何に気をつけてどのぐらいやればいいのかは教えてくれません。
氾濫している情報の中には間違ったものも数多くあり、その正否を判断するためには高度な知識が必要です。
ストレングスフィールドでは、トップアスリートからキッズ、シニア層の運動療法まで、幅広く蓄積がノウハウあります。
そのノウハウを元に導き出された、お客様にとっての最適なトレーニングを考え、ご提案します。
伸び悩んでいたパフォーマンスが改善されたり、慢性的に抱えていた痛みが改善されたりと、新しい感覚を体験して頂けることを目指しています。
ストレングスフィールドにおけるリハビリ
ストレングスフィールドにおけるリハビリでは、怪我をした選手が元々のパフォーマンスよりも更にレベルアップした状態で競技復帰を出来ることを目指しサポートを行います。
レベルアップをして競技復帰するためには、2つのポイントことを推奨しています。
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怪我を引き起こした根本的な原因を追求し、正しい運動の再学習
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怪我に影響の少ない部位のトレーニングから、いち早くスタートする
理想とされる運動の再学習
慢性的な怪我や外的な要因が無い怪我(例えば、切り返しの運動で膝を痛めたなど)をするということは、本来の人体の構造から外れた運動を行っていて、それがクセになっていることが多いです。
当然ですが、そのような人が怪我の痛みのみを改善し復帰したとしても、原因が分かっていなくまた同じ怪我を繰り返してしまいます。
人体の構造から外れた運動を行なっていたということは、怪我の原因であっただけでなく、パフォーマンスを低下させていた原因でもあります。
つまり怪我の原因を探り運動の再学習をするというとは、パフォーマンスの向上に直結すると私たちは考えています。
トレーニングの早期リスタート
また元のパフォーマンスよりもレベルアップをした状態で競技復帰を目指していく過程でもう一つ大切なことは、怪我への影響の少ない部位のトレーニングをいち早くスタートすることです。
怪我をした選手は、ほとんどの場合、練習量が減ると思います。
すると健康な部位まで体力(筋肉量、筋力など)が低下し、復帰する時には、全く元のパフォーマンスが出せないということに繋がってしまうため、より高い状態で復帰するためには、リハビリはもちろんのこと、それ以外のトレーニングも普段以上に必要になります。
例えば膝を怪我している状態であれば、体幹や肩甲骨のトレーニングは行えますし、怪我をしていない側の脚もトレーニングは可能です。
ストレングスフィールドでは怪我をしている部分に負担をかけにくいトレーニングの指導を行えるので、何もせず待つのではなく、できることは最大限やって復帰へと自分から前進していきましょう。
クリニックとの連携で期待できること
私たちは、クリニックのスタッフとも連携を取りながら怪我をした選手の運動を適切に評価し、トレーニングを行います。
競技復帰の過程において大切なことは、怪我の回復状況をできるだけ詳細に把握し、安全にかつ攻めの姿勢でトレーニングを行うことです。
そのためには医療機関との情報交換のスムーズさがキーポイントとなります。
今までは直接本人に状況を聞くことが多く、正確に情報を把握できず難しさを感じていました。
これからはクリニックと密に連携を取ることで、明確な情報を知ることが出来、怪我をした方々がより早くレベルアップした状態で復帰することが期待がされます。
最後に
いかがだったでしょうか?
医師、理学療法士、トレーナーが情報交換をし、リハビリから競技復帰までフルサポートすることができる環境が整っています。
ピンチをチャンスに、怪我をご自身の運動を一から見直す最高のきっかけに変えていきましょう。
もちろん、パフォーマンスアップのためにストレングスフィールドに通ってくださるのも大歓迎です!

記事監修
MTXアカデミー トレーナー 田邊大吾
はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師の資格を持つ、マルチトレーナー。常識に流されない、自身のたしかな経験に基づいた正しい情報や判断基準からトレーニングのサポートを行い、競技復帰まで導く。
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