2022.12.13
【連携施設】MTX ACADEMY プラクティスフィールドについて

MTXスポーツ・関節クリニックは、これまでアスリートの競技人生・身体的障害のある方の人生に長年向き合い、身体的な機能改善に取り組んできたMTX ACADEMYと提携し、医療と運動療法を組み合わせた複合施設型のクリニックです。
本コラムでは、連携施設として“実践=運動のパフォーマンスの向上と怪我の予防した身体の使い方”を担当するMTX ACADEMY プラクティスフィールドについて木村トレーナーご紹介します。
プラクティスフィールドではどんなことをするのか
プラクティスフィールドは、全年齢・全競技に対応した、「実践」をテーマにした空間です。野球をしている人であれば、実際に「投げる」「打つ」「捕る」などの動作を行います。サッカー、ラグビー、アメフト、ボクシングなどそれぞれの競技の実際の動きの悩みや個人の課題にフォーカスしながら、競技場の悩みを解決していきます。
プラクティスフィールドの取り組み
スポーツは自分自身の身体を上手く扱えるかどうかが、成績に大きく影響します。
動きに悩みを抱える全ての方の、パフォーマンスアップサポートに取り組んでいます。
プラクティスフィールドでは『Power connect position(パワーコネクトポジション)』というメソッドを用いており、その人にとって、『関節の負担を少なく、筋出力を上げる』ポジションを体得し、パフォーマンスアップはもとより、『安全に』運動できる身体の使い方を練習しています。(このメソッド自体の説明は別のコラムで行います)
・パフォーマンスを上げたい
・レギュラー争いに勝ちたい!
・選手がさらに活躍したい!
・怪我でおかしくなった感覚を元に戻したい・・・
・違和感があって投げているうちに、フォームがわからなくなった・・・
と、ポジティブな理由の方もいらっしゃいますが、どこかに課題を抱えて来られる方のサポートも行います。
競技者にとって、一番怖いのは『怪我』です。
怪我は「痛み」や「違和感」を伴い、競技者の動きを制限します。制限された動きの中では当然、最高のパフォーマンスを出すことは難しくなります。
また怪我を抱えながら、プレーを行うとその動きを脳内で再学習し、身体がその動きを習得してしまいます。
そうすると怪我が治っても、動きは怪我をした時のままの状態になり、どこかを庇いながら運動する状態が続きます。そして怪我の再発につながります。
プラクティスフィールドではパフォーマンスアップはもちろんですが、このような怪我を抱えたお客様へ、Power connect positionを通じて、競技への『安心・安全』を確保し、その人にパーソナライズされた形で練習を行うことでパフォーマンスの向上は維持しつつ、怪我が再発しない身体の使い方を身につけて頂けることを目指しています。
プラクティスフィールドの課題
『パフォーマンスの不調』や『痛みの症状』についてのご相談を受けた際に、私たちでは解決が難しいと感じる事がありました。それが『怪我の診断と治療』です。
医師にしか正しい病気・怪我の診断は出来ません。
また怪我を診断されていた場合でも、診断されたドクターとトレーナーが直接の連携を取れないため、診断された結果やお客様からのお話しを元にトレーニングメニューを組むことしかできず、より症状にフォーカスした治療が出来なかったのが課題でした。
トレーナーとして身体のことを理解していても、正確な医師の診断のもとで行うスキル練習と、そうでないのでは、雲泥の差があると考えています。
クリニックとの連携に期待されること
MTXスポーツ・関節クリニックは、スポーツドクターと理学療法士が在籍しており、スポーツにも強い体制が構築されています。
医師の診断から、理学療法士の筋力、可動域等の強化を行なった上で、計画的にプラクティスフィールドで身体の使い方を実践できることは、これまで怪我に悩まされてきたアスリートにとって、希望の光であることは間違いありません。
医師とトレーナーのシームレスな連携により、『怪我』や『違和感』によるパフォーマンスの低下でお悩みのお客様に、より具体的な解決策や、身体の使い方の練習を提供することができるようになりました。
その結果、終わりの見える治療プログラムが明確になり、復帰までの道筋が立つことで、『怪我の期間を無駄にしない』ことが期待されます。
最後に
同じグループ内に『医師とトレーナー』がいる環境を多くの方に体験していただきたいと考えております。
怪我や違和感に悩まされている全ての運動好きなみなさん、ぜひ一度MTXスポーツ・関節クリニックにご相談ください。

記事監修
MTX ACADEMY Practice Field
チーフトレーナー 木村 匡宏
慶應義塾大学経済学部に入学、體育會野球部へ入部。
その後金融機関勤務を経て、上達屋パフォーマンスコーディネーターとして3万人以上をサポート。
子供からメジャーリーガーまで、スポーツ、教育、運動、ココロとカラダの健康を通じて、みんながイキイキと自分らしさを大切に、新しいチャレンジをサポートする。
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