DCD(運動の発達障害):運動が苦手な子どもたちへの支援の重要性

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子供の成長と発達は、個々の子供によって異なるものです。中には、運動や協調性に困難を抱える子供たちがいます。
このような困難を抱える子供たちをサポートするためには、私たちの理解と適切なサポートが必要です。
今回は、発達性協調運動症(DCD)についてご紹介し、どのようにサポートできるか考えていきましょう。

近年の調査では、通常の学級に在籍する小中学生の8.8%に学習や行動に困難のある発達障害の可能性があることが明らかになりました。発達障害の子どもたちを支援する必要性が高まっている中、発達性協調運動症(DCD)という一つのタイプの発達障害が、保育施設や学校においてまだ充分に認識されておらず、支援も不足しているようです。

発達性協調運動症(DCD)について

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DCD(Developmental Coordination Disorder)は、発達性協調運動症とも呼ばれ、主に運動能力の発達に困難を抱える子どもや若者に見られる障害です。

特徴的な症状とは

DCDの特徴的な症状としては、以下のようなものがあります。

・運動技能の発達遅延

基本的な運動技能(例: 手の使い方、ボールの投げ方、バランスの取り方など)の発達が遅れる傾向があります。

・運動の不器用さ

細かな動作や協調性を要する運動に苦労し、不器用な動作やぎこちない動作が見られることがあります。

・空間把握や方向感覚の困難

DCDの子どもたちは、物体の位置や距離の把握、方向感覚に課題を抱えることがあります。
例えば、左右の区別がつかない、道に迷いやすいなどです。

・組織化の難しさ

DCDを持つ子どもたちは、タスクを適切に計画し、手順を組織化する能力に苦労することがあります。
時間管理や自己統制にも課題を抱えることがあります。

これらの症状により、DCDを持つ子どもたちは学習や日常生活で困難を経験し、自信や自己評価が低下しやすくなります。

DCDの治療について

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DCDの治療には、総合的なアプローチが重要です。以下に一般的な治療方法のいくつかをご紹介します。

運動療育

物理療法士や作業療法士による運動療育プログラムが効果的です。
基本的な運動技能の改善や協調性の向上を促すための個別指導や練習が行われます。

学校や家庭でのサポート

教師や保護者、学校のサポートチームとの協力が重要です。
適切な支援策や適応措置が提供され、学習環境の最適化が図られます。

心理社会的なサポート

心理学的なサポートやカウンセリングを通じて、子どもたちの自尊心や自己評価の向上、ストレス管理の支援が行われます。
また、他の子どもたちとの交流やコミュニケーションスキルの向上を促すことも重要です。

発見の遅れがメンタルヘルスの悪化に繋がる

DCDは発達障害の中でも、積極的に診断されにくい障害の一つです。

困り感が他者に理解されにくく、障害への無理解から、叱責や過剰な反復練習などの不適切な対応に繋がる可能性があり、苦手意識や劣等感を感じやすい彼らのメンタルヘルスを悪化させ、結果的に不登校や引きこもりに発展する恐れがあります。

それでは、メンタルヘルスの悪化を抑えるには、どうすればいいのでしょうか。

我々が考えるのは、スクリーニングによる早期発見です。
早期介入の効果は、研究段階にありますが、小脳の発達が急加速する幼児期こそ介入の効果が最も期待できる時期です。

脳とからだをつなげる運動療育プログラム

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運動療育は、運動やスポーツを通じて身体的、精神的、社会的な健康を促進する取り組みです。

本クリニックでは運動の苦手なお子さんたちに特化して診察を行います。
診察に加え、運動能力や行動特性を含めたスクリーニングを行います。

子どものプロフィールを詳細に分析し、有効な運動療法をご提案します。

飽きずに楽しめる!MTX式療育プログラムの特徴

本プログラムには以下の3つの特徴があります。

【医療と療育が一体のプログラム】

医師とトレーナーが協力し、療育を行います。
医療的な知識と専門的な療育技術が組み合わさることで、総合的なサポートが提供されます。

【飽きずに楽しめるプログラム】
医師の監修のもと、専任トレーナーによって運動プログラムが提供されます。
子どもたちが飽きずに楽しみながら取り組めるような工夫がされています。

【医師による充実のサポート体制】
保護者の不安をケアするために、医師による充実したサポート体制が整えられています。
保護者も安心して子どもたちを支えることができます。

プログラムの流れ

①【スクリーニング】 運動テストによって兆候のあるお子様を早期に発見します。

②【診察】 医師による診察を行い、運動プログラムの処方を行います。

③【運動療育】 MTXアカデミーの専任トレーナーによって運動プログラムが提供されます。

早期発見には、保護者の協力が不可欠です。
違和感や不安をそのままにせず、一度ご相談ください。

我々はすべての未来ある子どもたちのために、最大限のサポートをいたします。

記事監修

MTXアカデミー トレーナー 鈴木剛志


部活動はレスリングをはじめ、柔道や少林寺拳法、サッカーなどを経験。
ボディメイクのパーソナルトレーナーとして活動。
培った経験や技術を子ども達に分かりやすく伝え、運動神経を向上させるサポートを行う。

 

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