ABOUT US
OUR CONCEPT
“ 治る ” 関節治療を目指して
これまでアスリートの競技人生・身体的障害のある方の人生に長年向き合い、身体的な機能改善に取り組んできたMTXは、今回新たに医師を仲間に加え、海外では当たり前にあるような医療と運動療法を組み合わせた複合施設型のクリニックを作りました。
私たちが目指すのは、“寝たきりゼロの社会を作ること”そのためには、治療だけではなく、関節疾患にかからない身体をつくる予防への意識づけや習慣化が重要です。
当院が用いるのは、「再生医療」と「運動療法」を組み合わせた治療。
「再生医療」では従来の脂肪幹細胞移植治療や、PRP治療だけではなく、比較的安価な幹細胞培養上清液治療を用い、「運動療法」では、MTXアカデミーと連携し、医師の処方内容に基づいて、理学療法士・トレーナーと連携した治療で相乗効果を出すことで、症状の改善、再発の予防をしてまいります。

BACKGROUND
クリニックをつくった背景
MTXが
クリニックを開院した理由
近年動画サイトなどで、球速アップや足が速くなる方法を教える動画が増えてきました。しかし、それは視聴者が自分に合った方法を取捨選択できる保証はなく、合わない方法を試みて逆にパフォーマンスが低下したり、ケガをする人が多くなってきています。
また高齢者の方で、運動が健康に重要であることを認識しているにもかかわらず、どこに行けばどうすれば良いのかがわからず、悩んでいる方もいらっしゃいます。
そもそも、医療機関に来院される患者さんは、すでに中長期の治療を必要とする重い状態になっている方が多く、本来であれば、そのような状態になる前に早期発見できることが重要です。しかしながら、ほとんどの運動施設には医療者はおらず、問題の早期発見につながる「不調」や「痛み」を気軽に相談できる環境にはなっていないのが現状です。
当院では、医療機関とトレーニング施設をシームレスにつぐことで、お互いが抱える弱点の解消をできる仕組みを作り、この課題解決に挑戦します。
これまで、MTX単体では対応できなかった「ケガの治療」と「リハビリ」を医師と理学療法士が行い、医療機関単体では対応不可能だった運動機能向上のトレーニングをトレーナーがカバーしていくことで、老若男女を問わず健康で活動的な日々を送っていただけるよう、医師・理学療法士・トレーナー陣の連携で患者様の治療に携わります。
不可能を可能に。絶望から希望へ。
私たちは、挑戦・探求し続けます。

私たちが目指す
“ 治る ” 関節治療とは
ケガや加齢による関節の変形は、現代の医学で元通りに戻すことは難しいとされています。そのため重度の変形、特に膝や股関節であれば変形してしまった関節の骨を切除し、人工物に取り替える人工関節置換術や、骨を切ってストレスをうまく逃す骨切り術が盛んに行われています。
これらは技術も確立されてきておりますが、感染症や術後の疼痛の残存、股関節であれば脱臼のリスクなど、避けられない合併症が多くあることも事実です。
近年は再生医療の注射の研究が進んできており、手術を避け、健康な生活を送られている方もいらっしゃいます。
しかし根本原因として、運動能力の低下が疼痛の原因となっていることも多く、再生医療(注射)や運動療法(リハビリ)だけではなく、それらをすべて一貫したシステムで見ることにより、治る関節医療の実現を目指しています。

INTERVIEW
メソッド開発者の想い
MTXスポーツ・関節クリニックのメソッドは、医師とトレーナーが手を組み開発されました。
開発に携わった3人のメソッド開発にかけた想いを語ってもらいました。

院長
富岡 義仁
とみおか よしひと

監修医師
世良 泰
せら やすし

MTXトレーナー
木村 匡宏
きむら まさひろ

日本という国のスポーツ医学の
現在地について
世良
世界と比較して30年くらいは遅れています。
木村
そんなにですか!?
富岡
海外とは認識がそもそも違うかなあという感じですね。
世良
そもそも、スポーツドクターという資格がないです。
日本の医師は、専門医機構という第三者機関を作って、整形外科専門医や内科専門医という風に職域を分類しているのです。その中にスポーツ医学は入っていないです。結果として、スポーツ医学は、日本じゃ正しく認識されていないというのが実態です。
富岡
結局、整形外科が9割くらいの印象です。スポーツドクターって本当は病院で手術をしたり精密検査をしたりするタイプと、スポーツの現場で選手やトレーナーと病院の橋渡しをするタイプがいるんです。けれど日本だと、後者のアプローチが難しく、どうしても病院にいて選手が怪我をしたり不調を訴えて来るのを待って、後手にまわってしまう事が多いんです。僕は自分から選手の元に行きたいんですよ。

MTXのクリニック部門の特徴とは?
富岡
一般的な病院は、状態がマイナスに落ち込んだ人を0の状態に戻すことが任務ですが、それだけだと途中でケアが終わってしまいます。本来であればマイナスを0、そしてプラスまでもってくのが理想です。筋トレをしたりだとか、実際に球を投げるところも見て、初めて治療が完了する。
我々はMTXアカデミーと連携しそういうことまで行います。
世良
医師以外のスタッフが充実していますので、怪我まではいかないけれど腰が痛いとか、純粋にパフォーマンスを上げたいっていう人もケアできます。リハビリから先の、ケガを予防するためのパフォーマンス上昇術など、木村さんをはじめとしたMTXのトレーニングは、おじいちゃん、おばあちゃんでも応用できます。この一気通貫したサービスは他にはないと思いますね。

治る関節治療とは何か?
世良
我々は、治るというのは日常生活で本人が求めるレベルまで戻ることかなと考えているのです。この本人が求めるレベルというのが、個人によって異なる。医師が行う治療には、時間がかかることや保険診療でないことから、有効と分かっている運動療法がほとんど含まれないのです。
木村
たぶんこの3人に共通するのは、“人には回復力が間違いなくある”という立場にたっていることかと思います。その人の回復力を信じて、その人が求めるレベルに回復するまでは治療を続けてあげようと。
富岡
そうですね。体の異常は、構造的な異常と、機能的な異常に分けられます。レントゲンなどの検査では異常はないけれど、ダッシュをしたら痛いっていうのは、機能的な異常が放置されている可能性がある。両方しっかり診て、患者さんのゴールに応じて、再生医療もリハビリも、運動療法も含めて行うことが“治る関節治療”だと思います。

数値化して患者さんの回復具合を見るとは
富岡
クリニックではDDシステムとD-Wallという2種類の最新器具を導入しています。
どちらも自分の身体の状態を数値で表示する機械です。数値で表すことで、どれくらい良くなったかが分かりやすいと思います。
木村
DDシステムはトレーニングでもよく使っています。
これまでのマシンが、1、10、20と10刻みでしかスコアを計測できなかったとすると、このマシンでは0.1単位やもっと細かい単位が測れるので選手たちにも喜ばれています。
世良
最新器具の導入により、人間が無意識に動かしていた身体の動きを数値化できるようになりました。
本人にも、治ったことがわからない患部の具合を見られる他、スポーツ選手は、癖で動かしていたフォームの矯正も行いやすくなり、ケガ防止になります。

クリニックが見据える未来への展望
富岡
患者さんが自分の身体の状態を、きちんと理解できるようになるのが理想です。
子どもは、身体の使い方を間違えたり、限界がわからず無理をしてケガをするということが多いのです。自分の身体を知れば、痛みなく効率的にパフォーマンスを伸ばせると思います。
世良
運動が身体に良いことは、みんなわかっている。わかっているけれど、やれない人のサポートをしたいと思っています。スポーツをやっているような若い人から、お年寄りまで全部含めて対象を限らず、スポーツ医学を提供したいっていうのが最終的な目標です。
木村
僕は、 運動がどんどん日常に入っていくような世の中にしていきたいです。小学校の45分の授業の中で、5分間はエクササイズに費やそうというような、そういう世の中にしたい。
また、アカデミーに来る方たちの中には、ケガの結果で自分に絶望を感じてくる方も結構いらっしゃいます。昨日の試合でケガをしたため、もしかしたら明日からボールを一生投げられないかもしれないといった不安を抱えている人が少なくないです。彼ら彼女らに対して、ここできちんと休む、この日はこういうトレーニングを行う、投げ方のフォームをこう修正する。
そうすればまたボールが投げられる、と具体的にトレーニングのやり方と、その先の展望を語り続けたいです。そうすると、“明日から俺、頑張ります”って明るく変わっていくんですよ。
明日また体を動かしたいなっていう、ちょっとした気持ちを上げる関わりを続けること。
絶望を希望へ変えていく活動を、ずっと行いたいと思います。

まずはお三方の経歴を教えてください
富岡
日本の高校を卒業後アメリカの大学に進学し、アスレティックトレーナー(Certified Athletic Trainer)という資格をとって日本に帰ってきました。
この資格は、スポーツの現場で活躍する医療の資格です。
その後日本の大学医学部に編入し医師免許も取得しました。
プロだけでなく、スポーツドクターの存在を知らない人の助けになりたいです。
世良
学生チームやプロチームでスポーツドクターとして活動していましたが、プロよりも、”環境が整っていない子”のサポートに興味がありました。未だに非科学的な指導を受けている子に、運動の仕方まで処方できる正しいスポーツ医療を提供したいです。
木村
2005年からスポーツトレーナーとして活動しています。高齢者向け体操教室や、健康講演のような活動をするなかで、運動に触れていない人たち、触れられない人たちに、運動の素晴らしさを広げるための活動が必要と感じました。